こんにちは。
FP×薬剤師のじんじんです。
今日は薬剤師の副業についてのお話です。
今回紹介する副業は、薬剤師であることを最大限に活用するものになります。
しかも、副業が禁止されている立場でも認められる可能性が高いと言われています。
さっそく結論ですが、その副業とは…
学校薬剤師
です!
私自身、この学校薬剤師を10年ほど続けています。
学校薬剤師とは
学校保健安全法で大学以外の学校(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校)には学校薬剤師の設置が義務付けられています。また、認定こども園も同法が準用され、学校薬剤師を置かなければなりません。
学校保健安全法
第23条 学校には学校医を置くものとする。
2 大学以外の学校には学校歯科医及び学校薬剤師を置くものとする。
3 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師は、それぞれ医師、歯科医師及び薬剤師のうちから任命し、又は委嘱する。
4 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師は、学校における保健管理に関する専門的事項に関し、技術及び指導に従事する。
学校薬剤師の業務
学校薬剤師誕生の経緯から当初は学校薬事衛生(薬品類の使用・保管等)に関する職務に従事していましたが、1958(昭和33)年公布の学校保健法には学校薬剤師の職務として、学校環境衛生(換気、採光、照明など)の維持管理に関する指導・助言者としての職務が義務付けられました。
2009(平成21)年、学校保健安全法及び学校保健安全法施行規則が新たに施行され、学校薬剤師の職務は学校環境衛生に加えて、健康相談、保健指導にも従事するよう求められています。
学校薬剤師は学校保健計画に基づき、学校保健安全法第6条の学校環境衛生基準に基づいた学校保健安全法施行規則に従って学校環境衛生検査を実施しています。
学校環境衛生基準
1.教室等の環境に係る学校環境衛生基準
- 換気及び保温等、採光及び照明、騒音
2.飲料水等の水質及び施設・設備に係る学校環境衛生基準
- 水質、施設・設備
3.学校の清潔、ネズミ、衛生害虫等及び教室等の備品の管理に係る学校環境衛生基準
- 学校の清潔、ネズミ、衛生害虫等、教室等の備品の管理
4.水泳プールに係る学校環境衛生基準
- 水質、施設・設備の衛生状態
5.日常における環境衛生に係る学校環境衛生基準
- 教室等の環境、飲料水等の水質及び施設・設備、学校の清潔及びネズミ、衛生害虫等、水泳プールの管理
6.雑則(臨時検査)
実際に行っている業務
私が担当しているのは公立の中学校ですが、主に以下のような業務を行っています。
もちろん担当する学校や自治体によって違いはあると思いますので、参考程度にご覧ください。
プール水の検査・飲料水の検査
現地での簡単な検査と採水して検査機関に提出し、検査結果が届いたら適・不適の判定を行い、助言や指導を行います。
空気の検査(二酸化炭素濃度)
現地で検知管を用いて二酸化炭素濃度を測定します。測定結果に応じて助言や指導を行います。
照度の検査
教室内の照度を測定します。使用する測定器は扱いやすく、特別な技術を要するわけではありません。これも、結果に応じて指導・助言を行います。
ダニの検査
学校内の複数の教室などにダニがいないか確認します。私の担当先では掃除機にフィルターのようなものを装着して吸引し、その後で検出キットを用いて抽出してダニの有無を判定しています。
学校保健委員会への参加
学校関係者、学校医、学校歯科医、学校薬剤師、保護者代表で1年に1回会議が行われており、これに参加します。
生徒たちの発育状況や疾病の状況、その他生徒の健康に関することについて情報共有や意見交換、講和などが行われます。
薬物乱用防止教室
上記以外に私は薬物乱用防止教室を毎年開催しています。
多くの学校で薬物乱用防止教室は行われているようですが、警察OBの方や、自助グループの方など、薬剤師以外が講師を務めているところも少なくないようです。
精神科に勤務している薬剤師の薬物乱用防止教室は非常にありがたがられます。
もちろん、精神科に勤務していない薬剤師でも、病気と薬の両面から講義ができると思いますので、喜ばれると思います。
薬物乱用防止教室の具体的な内容などについてはまた別の機会にご紹介できればと思っています。
気になる報酬は
学校薬剤師の報酬は自治体や学校により大きく異なりますが、年間10万~20万円程度が相場で、平均すると約16万円のようです。非常勤で年数回の勤務が多いため、本業の副業として行う人が多く、地域貢献の側面が強い仕事です。報酬は年額一括払い、分割払いなど支払われ方も様々で、自治体の予算や条例で決められます。
公務員や管理薬剤師でも、学校薬剤師は例外的に兼業が認められるケースが多く、貴重な収入源となることがあります。
学校薬剤師の報酬は地域差が大きく、担当の教育委員会や薬剤師会で具体的な金額を確認することが最も確実です。
なお、報酬額によっては、雑所得として確定申告が必要になる場合があります(年間20万円超など)。
まとめ
月に1回くらいの業務で、平均すると月額1万円ちょっとの収入が得られる学校薬剤師は最初の副業として取り組みやすいのではないでしょうか?
もちろん、自治体や担当する学校によって業務内容や報酬には差がありますが、子どもたちの安全な成長を支えつつ、ほぼノーリスクで副収入が得られるというのは魅力的だと思います。
まずは地域の薬剤師会に「学校薬剤師の募集ってありますか」と問い合わせてみましょう。
もし、「いまは募集してないんですよね」と言われてもあきらめるのは早いです。
これから年度末を迎えますが、そのタイミングで学校薬剤師を引退する方や、本当は続けたいけど引っ越し等の理由で続けられない方などが出ることが予想され、そうすると欠員補充が行われます。
薬剤師会に問い合わせたときに、「もし欠員が出たらぜひ連絡をいただきたい」と伝えておくと良いかもしれませんね。
40代前後の色々と経験を重ねてきた薬剤師だからこそ、挑戦のハードルは超えやすい副業です。
ぜひチャレンジしてみてください。


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